2014年1月27日月曜日

【TIG】 溶接不良

溶接不良について書いていきます。

溶接不良とは欠陥の事です。

まずTIG溶接でおきる溶接不良を上げていきます。

①・ピンホール

②・アンダーカット

③・オーバーラップ

④・酸化

ではこれらの説明と対策を書いていきます。

「ピンホール」

これは溶接部に小さい穴が開いた状態の事です。

新規で作る場合はほとんど出る事はありませんが、補修等で溶接した際に出ることがあります。

「対策」

補修等で溶接する際は材料をグラインダー等でしっかり磨き、母材を綺麗にして溶接をしましょう。

手を抜くとピンホールができたりします。

「アンダーカット」

これは溶接部の端が凹んでいる(えぐれている)状態です。

SUSではほとんど見かけませんが、鉄の配管ではよく見かける欠陥です。

凹んでいる部分の母材が薄くなるのでダメです。

見た目も悪いですしね・・・。

「対策」

棒の送りが足りないか、電気が高いので

①・電気を落とす。

②・棒を送る量を増やす。

の2点です。

「オーバーラップ」

これは溶接の溶け込み不良で肉が母材の上に乗っかっている状態の事です。

これも架台等でアングル等を溶接した際に、溶接しにくかった所でよく出ます。

「対策」

これの一番の原因は、溶接部が見えていないという事です。

母材が溶けているのを確認して溶接していないからおきます。

なので、どれだけやりにくくても溶接部は確実に見える体勢でやりましょう。

「酸化」

これは母材に熱をかけ過ぎた状態。

鉄では目立たないので大丈夫ですが、SUSでは溶接が真っ黒になるのですぐに分かります。

この状態になった溶接は最悪です。

もっと練習しましょう。

「対策」

①・電気を低くする

②・手のスピードを上げる。

この2点のどちらかです。