2014年4月25日金曜日

【TIG】 T-1P・1Fの試験を受けてきた②

ではアクシデント等について書いていきます。
実は私T-1Fは厚みがもっとあるものだと思っていました・・・。
なので当日マジであせりました。 取り敢えず仮付を済ませました。
そして溶接で歪むだろうと軽く折っておいたんです。
そして説明が終わり言われたブースに入り、本溶接やろうと思ったら板を付ける際の台がない(裏波を出すのでチャンネルか治具等)そしてセラミックとタングステンが無い!!!
ので試験監に言いに行きもらいました。
それから本溶接をしだしたんですが本体で電流をいじっても電気が下がらない!!!
故障か??っと思いつつそのまま溶接をやりました。
電流高かったのでローリングでは無く浮かして付けました・・・。
板の溶接が終わってからリモコンで電流を上げ下げ出来る事に気がつきました・・・。
そして溶接後の板を見て・・・・ 折ったのが戻っていない!!!
・・・折ったのは失敗でした・・・
溶接後・・・なぜ折ったと後悔・・・
焦りました・・・
基本級で落ちるかな?? ってマジで考えました・・・。
それがコレです。
IMG_0806
でも結果的に外観試験を通ったので良かったです。
パイプは板に比べたら大丈夫でした。
いつものトーチと違うのでやりにくかったですけど・・・。
こんな感じです。(左が横向き、右が縦向きです)
IMG_0814IMG_0814
この時の裏波がこれです。
IMG_0813
今回は凄くハラハラした試験でした。
あと私のように常時コイルエレメント(首が曲がるようにする為の部品)を使用しているトーチを使用している人は気を付けて下さい。
試験場にあるトーチはコイルエレメント無しです。
凄く、真剣に、ベラボーにやりにくいです。

2014年4月24日木曜日

【TIG】 共付のコツ

共付は棒を使わず溶接を行う事です。
最初に共付を行う際の注意点とコツを紹介します。
・まず共付は裏に出やすい為、花が咲きやすい溶接法です。
「注意点」
例として、2tのSUSの板をT字に仮付し、両面を共付でフル溶接するとします。
この場合、最初の注意点は仮付です。
「仮付」
仮付は最も裏に出やすい溶接です。
電流はできるだけ弱めに調整しておきましょう。
「花を咲かせないためのコツ」
※両面をフルで走るので裏に出ると、後の溶接がメチャクチャやりにくくなるので花を咲かせない様に電流調整の際はまず、電流を下げておき、徐々に上げて電流を合わせます※
電流を合わせたら極力母材に熱をかけない様に素早く仮付します。
電流を合わせたとしても、母材に熱をかけ過ぎると意味が無くなるので素早く行いましょう。
「本溶接」
今回の材料は2tと比較的薄めの材料の設定です。
なので、「共付+フル溶接」を行うと花が咲く可能性が高く、T字なので花が咲いた後、グラインダー等で削り落とすのも大変です。
では花を咲かせない為のコツですが、私は電流を少し高めに調整し手を早く動かす様にしています。
共付とは言っても仮付の際、隙間ができている所もあるので必ず細めの棒を持っておきましょう。
「紹介のみ」
こういった溶接の場合にパルスの機能を使うと良いらしいですが、私はパルスの機能は使いません。
なので使い方が気になる方はどう使って溶接するのか調べてみて下さい。

【TIG】 電流調整のコツ

※溶接は電流の調整で仕上がりが決まるといってもいいぐらい電流の調整は大事です。
自分の手の速度にあった電流を見つける事を第一にするべきだと私は思っています。
勘違いしている人もいてますが、手の速度というのは早くしようと思って早くなるものではありません。
実際に人が教えていた例でこんなのがあります。

例・「私が思う悪い教え方」
・先輩が高めの電流に調整し、その電流で綺麗な溶接をしろと言う。(その後の電流調整はありませんでした)
まともな溶接できなかったら手が遅いから出来ないんだ、早くしろと言う。
高い電流の方が仕事が早い、だからこの電流で溶接の練習をしろと言う。

こんな練習方法では実際に早くなったとしても外観がメチャクチャで綺麗な溶接は望めません!!!
実際に教えている人の溶接は「時間重視の外観悪し」でした。
溶接というのは早ければ良いという物では無いと私は思っています。
それに勘違いしている人も多いですが、電気屋でもない限り電流が高ければ溶接の速度が速くなるわけでもありません!!!
電気屋はプロで、溶接で飯を食べてるから高い電流で早い手の速度で溶接ができるんです。
なので綺麗に早くが理想ですが、「早く」がダメなら「まずは綺麗」にを目指しましょう。

「自分にあった電流を探すコツ」
※自分にあった電流というのはSUSの厚みが3mm程度の材料で探すと見つかりやすいです※
まず低めの電流から徐々に上げて行きましょう。
逆に高めの電流から下げる方法は電流高めで落ち着いてしまうのでダメです。
材料が溶ける速度と自分の手の速度に無理が無い状態で、棒を入れて酸化しなければ、それが今の自分にあった電流です。
最初は電流が低いのがストレスに感じることもありますが慣れる迄の辛抱です。
慣れると手も早くなってくるので電流を上げた人とあまり時間が変わらないようになります。
手首にも負担が少なくなるので今までよりも溶接ができるようになります。

【TIG】 T-1P・1Fの試験を受けてきた①

T-1FとT-1Pの実地試験を受けてきました。
更新だけならT-1Pだけで良かったのですが更新の手続を忘れていた為、再度受け直しという形になりましたのでT-1Fも受けてきました。
学科は免除です。
試験を受けてみて良かったと思った事があります。
T-1Fの板厚が分かったことです。
前に受けたのがだいぶ前なので真剣に忘れてたんです・・・。(笑)
材料の写真がこれです。
試験材①
パイプと板の写真ですがT-1Fの板厚は3mm程度しかありませんでした。
パイプは100Aのs/20ぐらいでしょうか?
SGP(ガス管)よりも厚みがあったように思います。
 「試験受付~仮付」
試験は9:00~説明があり9:30~実技試験なんですが、8:00~9:00迄に受付を済ませてゼッケンをもらい試験材の仮付をしないといけません。
かなり混雑するので早めに行くようにした方がいいです。
終われば説明までは待機になります。
板は見ていませんがパイプは、検査員の人が仮付をチェックして治具を取り付けてくれます。
溶接方向を間違えると失格になるので治具の取付をしてくれてるんだと思います。

実地試験時の内容は②に書きます。
今回はアクシデントが多かったです・・・。